Linuxコマンド虎の巻

pushd

pushdは、移動履歴を残しつつカレントディレクトリを変更するコマンドです。

構文

(構文)
pushd [オプション] [ディレクトリ]
【オプション】
オプション説明
-n移動履歴のみ保存し、カレントディレクトリは変更しない
+数値履歴の中で、左から指定した数値の位置にある履歴を先頭に持って来るようにローテーションする
-数値履歴の中で、右から指定した数値の位置にある履歴を先頭に持って来るようにローテーションする

サンプル

移動履歴に「/home/taro/dir1」を追加しつつ移動する

$ pushd /home/taro/dir1

移動履歴に「/home/taro/dir1」を追加し、移動はしない

$ pushd -n /home/taro/dir1

移動履歴の2番目にある履歴を先頭に持って来るように履歴を書き換える

$ pushd +1

備考

  • 履歴を確認したい場合は、dirsコマンドを使用します。

関連項目

  • pushd:移動履歴を残しつつカレントディレクトリを変更する
  • popd:pushdコマンドで残した履歴のディレクトリへ移動する
  • dirs:記録されているディレクトリ履歴の一覧を表示する