expr
exprは、計算式や論理式などの式を評価するコマンドです。
構文
- (構文)
- expr <式> expr [オプション]
オプション | 説明 |
---|---|
--help | コマンドのヘルプを表示する |
--version | コマンドのバージョンを表示する |
式
式 | 説明 |
---|---|
a < b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a <= b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a > b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a >= b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a == b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a != b | trueの場合は1、falseの場合は0 |
a + b | 足す |
a - b | 引く |
a * b | 掛ける |
a / b | 割る |
a % b | 余り |
サンプル
例)1 + 2 の結果を表示する
$ expr 1 + 2
3
例)1 - 2 の結果を表示する
$ expr 1 - 2
-1
例)10 ÷ 2 の結果を表示する
$ expr 10 / 2
5
例)10 x 2 の結果を表示する
$ expr 10 '*' 2
20
*を''で囲わないと、エラーとなります。(expr: syntax error)
$ expr 10 \* 2
20
*の前に\を付けてもOKです。
例)2 < 3 の結果を表示する
$ expr 2 '<' 3
1
<を''で囲わないと、エラーとなります。
例)2 <= 3 の結果を表示する
$ expr 2 '<=' 3
1
<=を''で囲わないと、エラーとなります。
例)2 == 3 の結果を表示する
$ expr 2 == 3
0
例)2 != 3 の結果を表示する
$ expr 2 != 3
1
例)3 != 3 の結果を表示する
$ expr 3 != 3
0
例)1 + 2 x 3 の結果を表示する
$ expr 1 + 2 '*' 3
7
例)(1 + 2) x 3 の結果を表示する
$ expr '(' 1 + 2 ')' '*' 3
9
カッコや*を''で囲わないと、エラーとなります。
例)文字列「ABCDEFG」の文字数を表示する
$ expr length 'ABCDEFG'
7
備考
- *、<、>、<=、>=、(、) ⇒ これら記号は''で囲う必要があります。
(または、\を付けてもOKです。「expr 3 \* 2」) - 式に使用する記号の前後には半角スペースが必要です。
例)〇:expr 1 + 2 ×:expr 1+2