アクセス権限
ファイル/ディレクトリのアクセス権限と、所有者/グループについてです。
アクセス権限
Linuxのファイルやディレクトリには、アクセス権限を設定することが可能です。
アクセス権限は、ファイル/ディレクトリ単位に対象と可能な操作を指定できます。
アクセス権限の事を、パーミッションと呼びます。
対象 | メモ |
---|---|
自身 | ファイル/ディレクトリの所有者を対象 |
グループ | ファイル/ディレクトリのグループと同グループユーザを対象 |
その他 | 上記以外のユーザを対象 |
操作 | メモ |
---|---|
読取り (read) | 読取りが可能かどうか |
書込み (write) | 書込みが可能かどうか |
実行 (exec) | 実行が可能かどうか |
アクセス権限は、対象3種類x操作3種類=9項目の権限をファイル/ディレクトリ単位に設定します。
ファイル/ディレクトリの所有者、グループ、アクセス権限の確認
ファイル/ディレクトリの所有者、グループ、アクセス権限の確認するには、
ls -lコマンドを使用します。⇒ 参考:ls
例)ls -lでファイルの詳細情報を確認する
[taro@svr ~]$ ls -l
total 4
drwxr-xr-x 2 taro grp01 4096 Jan 1 08:30 tmp01
drwxr-xr-x 2 taro grp01 512 Feb 12 09:45 tmp02
-rw-r--r-- 1 taro grp01 1397 Mar 3 18:17 aaa.txt
lrwxrwxrwx 1 root root 8 Jan 25 23:28 lnk01 -> /usr/etc
この中の1列目(例:drwxr-xr-x)がアクセス権限を、3列目が所有者(例:taro)、
4列目(例:grp01)がグループ名を表します。
アクセス権限文字列の見方については以下の通りです。
桁 | メモ | 指定 |
---|---|---|
1桁目 | 種類 | d:ディレクトリ -:ファイル l:リンク |
2桁目 | 所有者の読取り権限 | r:あり -:なし |
3桁目 | 所有者の書込み権限 | w:あり -:なし |
4桁目 | 所有者の実行権限 | x:あり -:なし |
5桁目 | グループの読取り権限 | r:あり -:なし |
6桁目 | グループの書込み権限 | w:あり -:なし |
7桁目 | グループの実行権限 | x:あり -:なし |
8桁目 | その他ユーザの読取り権限 | r:あり -:なし |
9桁目 | その他ユーザの書込み権限 | w:あり -:なし |
10桁目 | その他ユーザの実行権限 | x:あり -:なし |
例えば上記例のaaa.txtファイルは、所有者はtaro、所属グループはgrp01、アクセス権限は所有者は読取りと書込みができますが、グループとその他ユーザは読取りのみ可能といった風に読み取れます。
関連項目
アクセス権や所有者、グループの変更については以下ページをご覧ください。